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【想定外】番外編 帰省 後編


キボムはソンミンとリョウクの質問攻めに

嫌な顔せずに笑顔で答えていた


「え~2人の出会いって・・・うっそ~」

衝撃な出会いの夜(泥酔したヒチョルがハンギョンを汚物まみれにした等)

キボムが知ってる中で情報公開可能な話を

面白可笑しく2人に話をしてくれた



初めて会った日・・・俺あいつにゲロ吐いて・・・

それでも嫌な顔しないで世話してくれたんだな・・・


遥か昔の出来事のように思われたが

まだたった1年しか過ぎていない


ヒチョルを守って怪我を負ったハンギョンを見て

やっと自分の本当の気持ちに気付いた・・

それは今まで自分が持っていた常識を

覆すような出来事だった

ヒチョルは性別など関係なしに

1人の人間を本気で愛しはじめていたのだった


2人が恋人同士になってから

一日たりとも離れることがなかったのに

(ヒチョルがいつの間にかハンギョンの部屋に住み始めたので)


ここにきて丸々一ヶ月・・・声すら聞けない状況だった


バカ・・会いたいよ・・・何やってんだよ・・・


ヒチョルがため息をついてカフェテラスから外を見ると

外がなんだか慌ただしい

ヒチョルがリョウク達の方を振り向くと

リョウク達も異変を感じたようだった


悲鳴とともに人々が逃げ惑う様子がみてとれる

ヒチョルは軽く舌打ちをすると

リョウクに自分の携帯と財布を投げ渡して席を立ち

すばやく外に走って行く

逃げまどう人々の反対側を見ると銃を手にした男が立っていた

「あの目つきは・・・薬物中毒か?」

キボムが険しい顔をして周囲を見回していると


「キボムさん・・その収縮物干し竿を借りますね」

ソンミンが自分の部署に携帯で状況説明をしながら

キボムのホームセンターの買い物袋の中から物干し竿を取り出す

「僕も手伝う」リョウクが物干しざおを受け取ると

包装ビニールを破いて竿を伸ばして長さを固定し始めた


「ミミちゃん完成したよ!!!!この長さでなんとかしのいでね」

リョウクから物干しざおを受け取ったソンミンはニッコリと微笑むと

ヒチョルの後を追うように銃を持った男の方に走って行った


「僕たち非番だから丸腰なんです・・・もっともヒチョルさんは

銃の携帯許可は下りてないですから・・・」

キボムにむかってリョウクは説明する

「あの人・・・銃口を向けられてもそのまま突入しちゃうから・・

江南の警察ってまだ来てないみたい・・・」


キボムは心配でリョウクと一緒に現場にむかって走り出していた


銃を持った男は焦点の合わない目で

ぶつぶつと何かを言いながら

あちこちに銃を向けている

時々発砲するので本物の銃だった


「きゃあ~」

男が逃げ遅れて転倒した女性の腕を掴んで

羽交い絞めにして銃を向けた


「くっそ~人質とりやがった」ヒチョルが吐き捨てるように言うと

追いついたソンミンが物干しざおを見せながら

「僕も加勢します」と微笑んだ

発砲した流れ弾で負傷者が数人出ているようだった

リョウクは携帯から救急車要請の電話をし、

隣にいたキボムも人々が巻き込まれないように非難を誘導する

そんな様子を見たヒチョルはソンミンの耳元で

「江南の奴らなんか待ってられねーから・・俺行くから

ソンミナは人質になった女性を頼む」

それだけ言うとニヤリと不敵な笑顔を残して犯人の後ろ側に移動した


ちょうどその頃

江南警察の警察官が到着して男を包囲しようとしていた

その事に気を取られた男の後ろ側にヒチョルがそっと回り込む


男の後ろ側にトラックが止まっていた


ラッキー神様サンキュ・・・心の中で神様に礼を述べると

ヒチョルはそのトラックの屋根によじ登る

ソンミンは人質の方角の後ろから近寄って行った


「うるせ~っ」

警察官の説得にキレた男がどなり声と共に発砲した


その瞬間ヒチョルはトラックの屋根から男に飛びかかる

同時にソンミンは女性の腕をとって男から引き離した

ソンミンが手にした物干しざおが武器となり

ヒチョルと揉み合っている男の手から銃を叩き落とした

棒術を得意とするソンミンは地面に落ちた銃を

江南警察の警察官がいる場所に向けて物干しざおで軽く飛ばす



「ヒチョルさん・・・あまりやりすぎないで・・・ほどほどで止めて・・」

リョウクが祈るようにヒチョルを見つめている

横でキボムは、完全に八つ当たり状態だな・・とタイミングの悪い犯人に少し同情する


「ハンギョンのバカやロー!!!!!!!」

ヒチョルの右アッパーが男に命中した

気絶した犯人の男の元にワラワラと警官が集まってくる


「ヒチョルさん・・大丈夫ですか?」ソンミンがヒチョルの腕をやさしく握って聞いてきた

肩で息をしているヒチョルは今にも泣きそうな顔をしていた


女性と見間違う美貌の青年が銃を持った犯人と格闘し

見事に犯人を叩きのめした・・・・

その一部始終を見ていた観衆から拍手と大歓声が起こった

リョウクとキボムもお互いに手を取り合ってジャンプしながら喜んでいる


ヒチョルがほっと溜息をつくと

見た事のある顔の刑事が自分にむかって歩いてくるのに気付いた

苦虫をつぶしたような顔をして

せっかくのイケメンを台無しにしていたシウォンだった

げっ・・・こいつなんでいるんだよ・・又処分されるのか・・・

ヒチョルがげんなりとした顔をしてシウォンを見つめる


すると

「ヒチョルさんは処分の対象にはならないと思いますが」

ソンミンがシウォンの顔を睨みながら言葉を発した

「僕たちは非番で遊びにきてました・・・たまたま遭遇しただけです

人命救助がなによりも大事だと判断したまでです」


シウォンは眉間にしわを寄せたままボソッと呟いた

「とりあえず江南署に行ってくれ・・一般人の協力だとしても・・」


「とりあえず行くよ・・・ソンミナ悪いな・・付き合わせて・・・」

ソンミンの肩を軽く叩いて江南署のパトカーに乗ろうとしたが

ヒチョルは一定の方向を見つめたまま固まって動けなくなっていた

ソンミンがつられてヒチョルの見つめる方向を見ると

ハンギョンの姿がそこにあった


「ハンギョン・・・」ヒチョルが呟く


ハンギョンは泣きそうな顔をして

「私のヒチョルは無鉄砲すぎて困りますね・・・今回は大事に至らなかったけど

何かあったらどうするつもりだったんですか?」

「ハンギョン・・・」ヒチョルの瞳から涙が溢れてくる

「私がどんなつもりで実家の騒動を収めて来たのか・・・・

犯人に飛びかかる時は私の事思い出さなかったのですか?」


ヒチョルはその場から動けずに固まったまま涙を流している

隣のソンミンがヒチョルの背中を軽く押した

あっという間にヒチョルはハンギョンの腕の中に抱きとめられる


「目を離すと何をやらかすか分からない人ですね

今日は心臓が止まるかと思いましたよ」

「ゴメン・・・」

ハンギョンはヒチョルの耳元で何かを囁くと

ヒチョルは小さく頷いた


「シウォン・・悪かったな・・江南署に行くよ」

ヒチョルはハンギョンにウィンクを残して

ソンミンと一緒に覆面パトカーに乗り込んだ



去って行くパトカーを見つめているハンギョンの元に

リョウクとキボムが走り寄ってきた


「はい・・これヒチョルさんの携帯とお財布です」

「ありがとう」

「ハンギョン様お帰りなさい」

「ああ」

「ヒチョルさんの伝説がまた一つ増えましたね」

キボムの言葉にハンギョンは笑いながら

「初めて見た・・ハリウッド映画みたいにカッコ良かった

でも・・もう今日で終わりにしてもらうよ」

キボムとリョウクが笑顔でハンギョンを見つめている

「私の心臓がいくつあっても持たないからね」

「たしかに・・・」

三人は顔を見合わせて笑いあった






もう一話続きます・・・
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