上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2013.06.23 初恋 8
【初恋】8

ソウル大学進学率一位

中高一貫教育の全寮制私立学校

在席している生徒の親はほとんどがセレブ・・・・


そんな聖SJ学院にも公表できない闇の部分が存在していた

ソウル郊外に位置していて

寮と学校が隣接しているため

生徒達は市街地に出る事はほとんどなく過ごす

週末休みに外出する時には「外出届」を提出して

一時間に一本というバスに乗らないと市街地に出る事すらできなかった


セレブ階級の息子達はほとんどが甘やかされて育っている

それなりに学院生活を満喫できる事が見つけられた子はいいが

遊び呆けて過ごしてきた輩にとっては「刑務所」のような学校生活だった

特に親に権力があったりするとろくでもない息子に育っていたりする

年齢的にも有り余る性欲を持て余して

年下の可愛い生徒に対して集団で暴行するという事件が起きていた

被害者は泣き寝入りが多かったが

たまに学校側に訴えても加害者の親の地位や経済力などによって

事件そのものが『合意』にもとずくものとしてうやむやにされてしまっていた


数年前に高等部からの編入生で散々集団暴行されたあげく

時計塔の上から身を投げた生徒がいた


その事件が発端となり

自分の身は自分で守る・・・力の劣るものは特定の人物の力を借りて守る

そんな制度が自発的に出来上がってきたのだった


それを「姫を守る騎士」からとって「騎士契約」と呼んでいた



投身自殺の折り警察の介入があったりして

集団暴行事態はなくなりつつあったが

泣き寝入りの生徒が増えただけで

巧妙なやり口に変わっただけとも噂されている


ヒチョルが入学する直前の春休みにリョウクが襲われそうになった

犯人は卒業したばかりの生徒

たまたま忘れ物を取りに来たイェソンが現場に遭遇してリョウクを助けた

その代償として肋骨を2本折って入院をしたのだった

その犯人も親が経済界の大御所と言う事で、事件そのものもうやむやにされた



「なんだ・・・この学校・・・おかしいんじゃねーか?」

イトゥクの説明を聞き終えたヒチョルは吐き捨てるように言った


「うん・・・思春期真っただ中の男の子ばかりが千人以上も閉じ込められてんだよ~

どうしても歪んだ欲望が生じるんだよね~

だいたいは運動や勉強で発散するんだけど・・・一部のセレブの息子達は欲望に忠実すぎるんだ」

「・・・・・」

「自殺した生徒は、顔も心もとても綺麗な人で女神さまのようだと

当時の生徒たちの間でマドンナ的な存在だったって・・・・

犯人グループの主犯格が横恋慕して相手にされなくて

集団暴行されたそうだよ」

イトゥクはペットボトルの水を一口飲むと話を続ける

「犯人は処分されたのか?」

ヒチョルの問いかけにイトゥクは首を横に振った

「そいつら・・・当時の大統領の親せき筋だったみたいで

自殺との関連性はないと・・・処分されずに卒業していったらしい」


「ヒチョル・・ヒチョルは自分で自分を守れる?

僕は自信ないからカンインと契約したんだ・・・」

「カンインは・・・お前の事好きみたいだな」

「うん・・・知ってる・・僕は彼のその気持ちを利用している」

イトゥクの口から思いもよらない言葉が出てきて

ヒチョルは驚いてイトゥクの顔を見つめた


「騎士って・・お姫様を命がけで守るんだよ・・・

だから自分の事を好きな奴に頼むんだ

カンインはうってつけだよ・・・僕の笑顔ひとつで

下僕でも召使いでもなんにでもなってくれる」


「イトゥク・・・お前って・・見かけによらず

計算高いやつだったんだな」

ヒチョルが呆れたようにイトゥクの顔を見つめて呟いた


「ふふふ・・ヒチョル凄いね~数か月で僕の事理解してくれて・・

でも面倒見もいいんだよ~ヒチョルのお世話してるでしょ・・・

こっちは性分なんだ・・・ヒチョルはお世話しがいがあるし~」

イトゥクは可愛いえくぼを浮かべながら、楽しそうに話す


「俺の事・・・守ろうとしてくれる騎士候補なんているのかな・・」


「ヒチョルに懸想している奴ら、たくさんいるよ~ヒチョルが気付かないだけで・・

リョウクにも言われたんでしょ・・・そろそろ自分のナイトを決めないとさ」


「・・・・・・」

「ヒチョルの事恋焦がれて、不埒な事考えてる奴がもう現れてるかもよ」


イトゥクにそう言われて武術でも習っておけばよかったと

ヒチョルは本気で後悔していた


ヒチョルが黙りこんでしまったので

イトゥクは何気ないふりをしながら

「そうだ~あのカンインのルームメイトの留学生

彼は中国拳法を習ってるらしいよ~」と言ってヒチョルの様子を伺う


ハンギョンの事を振られてヒチョルの顔が赤くなった

最近ハンギョンの顔がまともに見られない

近くにいるだけで息が苦しくなってきて

いたたまれなくなって、つい席をはずしてしまう事が多かった


「ば・・か・・・あいつは関係ないじゃん!!!!!!

俺の事なんか・・何とも思ってないよ!!!!!韓国語へたくそだし!!!!」

急に声を荒げてヒチョルは言いわけをする


「ふ~ん・・・そうかな~」

真っ赤になってるヒチョルを見つめて

イトゥクは楽しそうに微笑んだ

スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://soubun485.blog119.fc2.com/tb.php/409-0f1639e9

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。