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2013.07.01 初恋 10
【初恋】10


イトゥクは自分の目の前で起きた事が夢ではないかと

事実を受け入れるのに数秒の時間がかかった

それは長いような長くないようなどのくらいの時間かも

自分では分からないくらいだった


「ハンギョーン」

カンインの悲鳴のような声で我にかえってイトゥクは

周囲で茫然としている同級生に大声をかける


「誰か!!!!先生に連絡して!!!!ヒチョルとハンギョンが

崖から落ちたって!!!!!!」


「分かった!!!!前と後ろにいるはずだから、

ふた手に分かれて呼んでくるよ!!!!」

中等部からの持ち上がり組のオニュがイトゥクに言うと

周囲の顔みしりの生徒に声をかけて走り出した


イトゥクは2人の落ちた辺りから下をのぞく


「カンイン・・・この下って川だよね・・水音がする」

「木が生い茂っていて見えないけど・・・多分沢がある」

イトゥクは深呼吸をひとつすると下にむかって叫んだ

「おーい!!!!!大丈夫か~!!!!!!!」

しばらくして微かに声が聞こえた

「よかった・・・・

どっちかは意識があるようだね・・でもここから下には行けない

回り道をして沢まで行かないと・・・・」

イトゥクの言葉にカンインが

「多分怪我しているよ・・・骨折してなきゃいいけど・・・」とぽつりと言った




ヒチョルが寄りかかった木ごと崖の下に落下した

それを見ていたハンギョンは何の躊躇もなくヒチョルにむかってダイブした・・・

その様子を見ていたイトゥク達は

ハンギョンがヒチョルに対して抱いている気持ちが

本気なんだと気付いた



「自分の命を投げ出すほど大切な人・・・普通ならあそこまでしないよな・・・」

「ヒチョルだってハンギョンの事好きなはずだよ・・・僕が見ていた限り絶対にそうだよ・・」


とにかく今は2人の無事を祈るしかない・・・



「僕達・・下の沢までなんとか行くから・・先生達に伝えておいて」

イトゥクは時間がもったいないとでも言うように

周囲の生徒にそう伝えるとカンインの手をとって

登ってきた登山口を走って下って行った・・・・


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