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2013.07.05 初恋 11
【初恋】11


ゴロゴロ

ドーン

ものすごい衝撃を体に感じて

ヒチョルは顔をゆがめながら目を開ける


ハンギョンに強く抱きしめられたまま

斜面を転がり落ちたと理解するのに数秒かかった



「おーい!!!!!大丈夫かぁ~!!!!」

斜面の上の方から微かに声がする

多分イトゥクだろうとヒチョルは思った


「なんとか生きてる~!!!!早く来てくれ~」


ヒチョルは大きな声を出して叫んだが

頭がズキズキしてそれ以上叫べなかった


ヒチョルを抱きしめているハンギョンは気を失っている


「おいっ!!!ハンギョン!!!!しっかりしろ!!!!」

ヒチョルは右腕をなんとかハンギョンの顔の方にあげて

優しく頬をペチペチと叩いた

ハンギョンの額から薄く血が流れている


ヒチョルは自分が寄りかかった木と共に落下する時

ハンギョンが突然自分にむかってダイブしてきた

それを見た時に信じられない気持と

一緒に転がり落ちていく間になんとも言えない気持ちにもなった


ヒチョルを守って転がり落ちたハンギョンの体は

傷だらけになっている

気を失っているのに

ヒチョルを自分の胸にしっかりと抱きしめたままだ

ヒチョルはハンギョンの胸に耳をあてて

心臓が動いているのを確認してほっとする



こいつ目の前で見ると・・・すっげーイケメンだな・・

ハンギョンが意識ないのをいいことに

ヒチョルはハンギョンの顔をまじまじと観察し

1人で頬を赤く染めていた・・・


額から血が流れているのに気付いて

自分のポケットからハンカチを取り出して

ハンギョンの額の血を拭う


こいつ・・・俺の為なんかで・・こんな痛い思いして

ハンギョンの事を思いヒチョルの瞳に涙が溢れてくる


胸の中でヒチョルがもぞもぞと動いていたために

ハンギョンが意識を取り戻した



うわっ!!!!!

自分で抱きしめているくせに

ハンギョンはヒチョルの顔のアップに驚いた

自分を心配そうに見つめて瞳をうるうるさせている



か・・・かわいい・・・


ハンギョンのハートにキューピットの矢がズドンと刺さった


自分の心臓が爆発しそうにドキドキする

今までいろいろな女の子と付き合ってきたハンギョンだったが

こんな気持ちは初めてだった


「ひ・・・ヒチョル・・・大丈夫?」

「俺は大丈夫だ・・・ハンギョン・・お前怪我してるだろう?」

けが?

ハンギョンはようやくヒチョルを抱きしめている腕をゆるめて

お互いの体を確認しあう

泥だらけでジャージも擦り切れている

「骨折とかしてねーか?」

「うん・・・痛いけど・・折れてないと思う・・」


すぐそばに沢が流れているのに気付き

ヒチョルは手にしていたハンカチを清流で濡らした



「うっ・・・」

「しみる? 俺なんかのために・・ゴメン・・・」

ヒチョルはハンギョンの額の傷をぬれたハンカチで綺麗にぬぐう

「助けてもらってなんだけどさ・・・お前どうして一緒に転げ落ちたの?」

「・・・ん・・わかんない・・・体が勝手に動いた・・・」

ハンギョンは体をあちこちさすりながらぼそりと言う

「ヒチョルが・・・僕をみて・・たすけて・・って言った

それが聞こえて・・いつのまにか一緒に落ちてた・・・」


ヒチョルの瞳から涙が溢れてくる

「お前・・・バカだろ? 死んじゃったかもしれないんだぞ」

「ん・・でも・・ヒチョルを1人で落とすわけにいかない

好きな人の前ではヒーローになりたい・・・それは男なら普通でしょ」

え?

「お前・・・俺の事好きなの?」

ヒチョルの問いかけにハンギョンは恥ずかしそうに微笑んだ

「いつも・・ヒチョルを怒らせてる・・ヒチョルは僕のこと嫌い・・

でも僕はヒチョルが好き」


うそ・・・・


「勝手な事してヒチョル迷惑? ごめんね」


ハンギョンの告白にヒチョルは心が震える位嬉しく感じている自分に驚く


ああ・・今までのイライラやもやもやはこれだったんだ・・・


「お前バカだよ!!!!大バカだよ!!!!俺がいつお前を嫌った?」


「だってカンイン達と会っても、すぐどっか行っちゃうし・・避けてた・・」

「バカ!!!!嫌いで避けていたんじゃない!!!!恥ずかしかっただけだ」

ヒチョルは恥ずかしさを隠すために大きな声でそう言うと

「俺も・・お前が好きだ・・・」とハンギョンの胸に抱きつく


「痛っ!!!!」

ハンギョンは抱きつかれた嬉しさと体の傷の痛さで泣きわらいの顔をしている

「ゴメン・・・」

ヒチョルはハンギョンの胸から離れようとしたが

その腕をハンギョンに強く掴まれた

「痛い・・けど・・・嬉しい・・・ヒチョル・・・キスしていい?」

突然の申し出にヒチョルは大きな瞳をさらに大きくして驚く

そして静かに目を伏せると「いいよ」と小さく答えた



ハンギョンの唇がヒチョルの唇に重なる

最初は優しくそして強く吸われてヒチョルは目眩を感じた


体が蕩けてしまいそうだ・・・なんだこの感覚は・・・・


しばらくしてから唇が離れると

ヒチョルは体中の力が抜けてしまったように

ハンギョンに自分の体を預けている


ハンギョンも今までとは全く違うキスに酔いしれていた


今までキスもセックスもいろんな女の子としたけど

ヒチョルとのキスが最高に気持ちいい・・・

好きな子とするのが一番ということなんだな・・・

ヒチョルに聞かせられない事を頭に描きながら

嬉しさに顔が緩んでくる



「ヒチョルとキスすると体中が嬉しくて気持ちよくて

体が痛い事わすれられる・・・だからまたキスして」


「そう言えば生物のドンヨプ先生が言ってた・・・・

それって脳内麻薬って奴じゃん・・

愛することでエンドルフィンとかドーパミンが分泌される・・」


「痛いの忘れたいから・・・もっとキスしよう」

「バカ・・・」




2人の唇は再度重なり合っていつまでも離れなかった



俺の騎士はハンギョンだ・・ハンギョン以外には考えられない・・・


体が蕩けてしまいそうな感情の中でヒチョルはそう思っていた

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