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2013.07.24 初恋 Last
【初恋】Last


うっとおしい梅雨の時期が過ぎてようやく夏の兆しが見えてきた

もうすぐ期末テストが始まる

テストが終われば楽しい夏休みが手を広げて待っているばすだった


「お前良く食うな~」

「ヒチョルさん!!!あんまり餌あげないでくださいね

太り過ぎると車まわせなくなりますから」

ヒチョルは生物室でハムスターの世話をしていた

その横でリョウクは忙しそうにお茶の支度をしている

「リョウク・・今日は白衣着てねぇんだな」

ヒチョルはハムスターを手のひらで遊ばせながらリョウクに言う

「あれは借り物だったので洗濯してアイロンしました

部長が今日戻ったら返します」


リョウクを強姦から救ったイェソンは

その見返りに肋骨を骨折して入院をしていて

春休みに起きた事件だったために

高等部からの入学生のヒチョルは

イェソンとすれ違いで会った事はなかったのだ



「ウクちゃん~ケーキ持ってきたよ~」

「ミミちゃん~ありがとう~」


え? なんだこのちっこいの・・

リョウクとまた違ったタイプの女子みたいだな


ヒチョルが心の中で思っていると、リョウクが気付いて2人を引き合わせる


「ヒチョルさん~この子は僕と同じ中等部のソンミンです

ミミちゃん・・・この人は高等部で部員のヒチョルさんだよ」


2人は初めて会うのでぎこちなく会釈をかわした


「部長が退院するのは午後からだから・・・まだ時間あるね」

「病院には誰が行ってるの?」

「ドンヨプ先生が車で迎えに行ったよ・・・

快気祝いの準備終わらせなくちゃね」

リョウクがそう言うと

ヒチョルも手にしていたハムスターをゲージに入れて

2人の手伝いを始める



「そう言えばヒチョルさんの騎士って凄いってウワサですよ」

ソンミンが興味津々でヒチョルに声をかけてきた

「そうそう中等部でもその話題で持ち切りだったです~」

リョウクもヒチョルの顔を覗き込んで話を続けてくる


ドキン・・・

凄いってなんだよ・・・どんな噂だよ・・・


ヒチョルは心の中でそう呟くと笑顔を向けて2人に尋ねる

「凄いって? 何が?」


「まず超イケメンで~背が高くて~

1年生だけどバスケ部のレギュラーで~」ソンミンが指を折りながら言うと


「崖から落ちたヒチョルさんに飛びついて・・一緒に崖から転げ落ちたし」

リョウクがその続きを嬉しそうに話した


2人はお互いに見つめあってニコリと笑うと


「何よりもお姫様を命がけで守る位愛しているって~!!!!!」と同時に言った



「バ・・・バカ・・・」思わずヒチョルは真っ赤になって顔をそむけた


「僕いろいろ話聞いてて思ったんだけど・・・」

リョウクが楽しそうにヒチョルを見つめながら微笑む


「なっ・・なんだよ・・・気になるだろう話途中で辞めるなよ」


「ヒチョルさんって・・・ハンギョンさんが初恋????」


かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ


ヒチョルの顔が羞恥で真っ赤になる

ソンミンとリョウクはそんな姿を見てニコニコと微笑んだ

「ヒチョルさんって~可愛い~」ソンミンがそう言うと

「だよね~初々しいよね~」とリョウクが続く


「おめえら!!!!!中坊のくせに生意気なんだぞっ!!!!!

そうだよっ!!!!初恋だよっ!!!!それがどうした!!!!!」


あまりの恥ずかしさから大声でどなったヒチョルの後ろから誰かの声がした


「ヒチョルのはつこい???? それってだれ?????」

その声におどろいて3人は声の方に顔を向けると

驚いた顔したハンギョンが立っていた



うわっ!!!!!!


ヒチョルはあまりにも驚いてハンギョンを押しのけて廊下に走り出ていく


ヒチョルのはつこい???はつこい???その男はだれだ!!!!!


ハンギョンはムッとした顔をしながらヒチョルの後を追いかける


廊下の隅でハンギョンはヒチョルに追いついて腕を掴んだ

「うわっなんだよ!!!!お前離せよっ!!!」

「いやだ」

「姫の命令だぞ」

「いやだ」

ハンギョンはヒチョルを抱きしめると耳元でささやく


「さっきのはつこいって・・だれのこと?」

ヒチョルは少し怒った口調のハンギョンに気付いて

ハンギョンの顔をみつめた



あああ・・・かわいい・・・僕の姫・・・


ハンギョンは目じりが下がりそうになるのをじっと堪えて

ヒチョルの瞳をじっと見つめてもう一度たずねる

「だれのこと?教えてくれないと・・・眠れなくなる」


ヒチョルは観念したように下唇をぎゅっと噛むと

小さな声で囁くようにいった

「お前のことだよ・・・」

「え?」

「お前が俺の初恋の相手なんだよ」

ハンギョンは頭の中で はつこい=初恋と変換する


ドキンドキンドキン

ハンギョンの胸の動機が激しくなってきた・・・

たった今

世の中の全ての人に叫んで知らしめたい言葉をきいた


「お前が初恋の相手なんだよ」



ハンギョンは世界中の女性が蕩けてしまう笑顔をヒチョルに向けて

愛おしそうにヒチョルの顔を両手で包みこむ


「ヒチョル・・・ありがとう・・ずっと守るから・・大事な姫・・

大好きなヒチョル」

ハンギョンの言葉にヒチョルは満足そうに微笑むと

ぎゅっとハンギョンに抱きつく


「うん・・・大好きだよ・・・ハンギョン・・ずっとそばにいてね」


2人は見つめあうとそっと唇を重ねた



ハンギョンにとってもヒチョルは初恋の相手だった

でもいろんな体験をしてしまった後だったので

本人もよく分からない状況下に陥っていた

多分大人になって初恋を懐かしむ年齢になった時に

その事実に気付く事になるのだが・・・まだまだ先の事になる


そしてヒチョルはしばらくイトゥクだけではなく

中等部のリョウク達にも初恋の件でからかわれるのだった






おしまい
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