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【恋人は侵略者】3


ジリリリリリリ~

「うわっ寝坊したっ」

目ざましの音でヒチョルは飛び起きた

大急ぎで身支度をすませると

リビングのソファで眠っている人物に気付き

昨日の出来事は夢ではなかったと実感する


「悪いけど俺は仕事に行くから・・・

テーブルの上のパン食っていいからな」

ソファで眠っている男性に声をかけて家を出ていった


区役所まで自転車で通勤しているヒチョルは

少し回り道をして昨夜の現場まで行って見る



え?

ヒチョルは昨夜男性を拾った丘の斜面を覗き見る

昨夜は暗かったから分からなかったが

爆発音ときな臭さは気付いた

だからさぞやすごい落下後があると思って見に来たのに

「なにもない・・・きれいな斜面のままだ」


しばらくぼんやりと眺めていたが遅刻しそうだと気付いて

大慌てでその場を走り去った





ヒチョルが部屋を出ていった後

ハンギョンはソファから起きあがると部屋の中を調べ回った

「ここは地球という星・・・・

原住民の構成は俺たちと変わらないな・・・

文化はまだ原始的な部分が残っているし・・・

俺達の星にはない自然もたくさん残されている」

そう呟くとテレビを付けた

ポケットから小さなボールを取り出し

数回揉むとそれはサングラスに変化した

PC内臓のサングラスでハンギョンはそれをかけながら

地球のデーターを集め始める


「俺を確保したあいつ・・・オスだったな・・・」

ハンギョンの星では恋愛という感情はなく

結婚という概念もなかった

セックスはただ快楽のためだけに存在していて

子供は政府が人工授精で作り上げていた



ハンギョンは今まで恋愛という感情を持った事がない

だから昨夜の自分がヒチョルに持った感情に戸惑っていた


「とりあえず言語をマスターしないと・・・

あいつは仕事に行くって言っていた・・・夜まで戻らないという事だな」


テーブルの上のパンに目がいった

「あいつが言っていたパンというものか?

この星ではまだ食べる事が存在しているんだな」

ハンギョンはメロンパンを手に取ると一口大にちぎって口に入れる

ん?

何とも言えない感覚が体中にひろがる

心地よさに次から次へと口にいれて食べてしまった

「パン・・・美味しいというのはこういう事なのか・・・」


窓をあけて外を見ると鳥が飛んでいる

テレビの中ではニュースが流れていた

「大破した宇宙船は始末したし・・証拠は残してないから大丈夫だ」

それにしても「地球」という星のデーターは

自分達の侵略予定リストの中にはなかった

自分達が失ってしまったものがまだ残っている原始的な惑星

ハンギョンは不思議そうに首をかしげると大きく深呼吸をする

「これが自然の空気というもんなんだ・・・・

俺達はドームの中での人工的な空気しか知らないから・・・違うな」


ハンギョンはそう呟くと大急ぎで地球のデーターを集める事に専念をするのだった
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