上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[恋人は侵略者]6


ハンギョンの通信機に入っていた通信信号は

現在地を送信せよという内容だった


まだ・・・大丈夫だ・・・


ハンギョンは息をそっと吐くとしばらく考え込む





この辺境の星は侵略リストに入ってなかった

自分はここにくるはずではなく・・・事故で偶然たどり着いたものだ

だから・・・本部では把握していないはずだ

この信号がたどり着いた原因は・・・あれしかない・・・


ハンギョンは机の上にあったおお振りのカッターを握り締めると

自分の左腕にカッターの刃を突き刺した






ヒチョルはシャワー室から上がるとキッチンにより

自分とハンギョンの分の冷たい飲み物を持って

リビングにいるハンギョンの元に向かった


ガシャーン!!!!!!!

「お前~!!!!何やってんだっ!!!!!!!」


ヒチョルの持っていたトレーが床に落ちる


真っ青になったヒチョルはハンギョンの右手に飛びつこうとして

軽く振り払われる


「ヒチョル・・ごめん・・邪魔しないで」

ハンギョンは左腕から血が溢れ出るのも構わずに

カッターの刃で腕をえぐり始めた


何か光る小さなものが中から出てくる

それを取り出すとハンギョンは小さくため息をついた


ヒチョルはハンギョンの左腕に

止血のためにタオルを巻きつけた


「これは・・・なんだ?」

ヒチョルはハンギョンの腕から出てきた金属片を見てつぶやく


ハンギョンはヒチョルの顔を優しく見つめると

意を決したように口を開いた


「ごめんね・・・ヒチョルに言ってないことがあるんだ」


「この金属片は生命認証チップ・・・生まれるとすぐに埋め込まれる

微弱ながら信号を発信しているので、探知機を使えば居所が判明する」


ヒチョルは黙ってハンギョンの顔を見つめ話を聞いている


「俺が死ねばこのチップも信号を発しない・・・あとは腕から切り取るしか方法がない」


ヒチョルはハンギョンの左腕にまいたタオルをそっとなでた

「俺は・・・ヒチョル達からみれば『宇宙人』侵略者の一味だ」



もしかしたらと・・・ヒチョルは感じていた・・・その直感が当たった

ヒチョルはハンギョンの顔を見て微笑んだ


「うん・・・もしかしたらって・・思っていたよ」

「怖くないのか?」

ハンギョンの問にヒチョルは顔を横にふって答える

「どうして・・・こんなことしたの? 自分の星と連絡とれなくなるような事を」

「俺の星は・・・他の星を侵略することしか考えない

植民地化してその星の生き物を奴隷として扱っている・・・」

「・・・・・」

「地球は・・この星は・・あんな奴らに好きにさせてはいけないんだ

だから・・・俺がここにいるという証明を消すためにチップを消滅させようと・・」

ハンギョンはとなりにいたヒチョルを強く抱きしめた


「ヒチョルがいるから・・この星にはヒチョルがいて自然があって・・

守りたいと思う・・・ヒチョルのそばから離れたくないんだ・・・」


「俺・・・お前のこと好きなんだ・・・初めて会った時から・・・

もしかしてお前も俺のことを愛してくれている?」

ヒチョルはハンギョンの胸に顔をうずめながら囁いた


ハンギョンは今までもやもやしていた気持ちが「愛」というものだと理解する

「俺は・・・この星の人間じゃないんだ・・それでもいいのか?」

ヒチョルは答える代わりにハンギョンの唇に自分の唇を重ねた



ハンギョンは「愛する」という感情に初めて支配された

それはあまりにも甘く切なく麻薬のような快感を与えてくれる


ヒチョルとハンギョンはお互いの気持ちを理解し合い

恋人同士としての甘い夜を過ごすことになった
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://soubun485.blog119.fc2.com/tb.php/430-4f4a105d

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。