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[想定外] 番外編 虫歯 Last


「ヒチョルさん・・・毎日そんな顔していると

 本当にそんな顔になっちゃいますよ」


城東警察の休憩所で歯痛で顔をゆがめているヒチョルに

リョウクが心配そうに声をかけた

「ちゃんと歯医者に行って完全に治療した方がいいと思います」

「でもさ・・・この間の歯医者ひどかったし・・・」

リョウクはソンミンからギュの嫌がらせを聞いていたので

気の毒に思って次の言葉をかけてきた

「僕が子供のころからの行きつけの歯医者があるので紹介しますよ

すごく優しい先生ですから・・・大丈夫です」

「う・・・ん・・・」

「このままだとまた他の署からいろいろ言われちゃいますよ」



ヒチョルが歯痛でいらいらしているときに限って

ホンギの予想通りにヒチョルの刑事の感が冴えわたり

スリを捕まえたり、痴漢を捕まえたり

あげくの果てには下着泥棒まで捕まえてしまっている

ここにきての検挙率がヒチョル一人で大幅アップだった

それも城東警察署内ではなくすべて他所の管轄で・・・・

閉鎖的な警察の事

他の部署の刑事が自分のシマで活躍するのは

快く思わないものが多い

ここにきてヒチョルはまた伝説を

たくさん作り上げてしまっている状態だった



ヒチョルは仕方ないと腹をくくって

ハンギョンに付き添ってもらい

リョウクの紹介の歯医者に行った


同僚の嫌がらせでゲイの歯科医を紹介されて大変だったと

ヒチョルが話をしたのでハンギョンが心配で付き添ってきたのだ


そこの歯科医は70歳代のおじいさんで

受付も奥さんと思われる60歳後半の女性だった

のんびりした雰囲気の流れるレトロ感たっぷりの歯医院だった

ヒチョルの歯を治療すると待合室で待っていたハンギョンに声をかける


「君はこの人の恋人かな? だとしたら一応歯の検査させてもらいましょう」

ニコニコしながらうむを言わさずにハンギョンを椅子に座らせて

口の中を調べ始めた

「最近治療した跡がみられるけど・・・」

「ええ・・・少し前に治療は終わりました」


この間ハンギョンに声をかけてきたモデル並みの女性の正体は

ハンギョンがかかっていた歯科医だったとヒチョルはその日に聞かされた

(その後ヒチョルの機嫌を直すのにハンギョンはかなり大変な思いをしたのだが)


老歯科医はニコニコしながらヒチョル達に話しはじめる

「あのね・・・あなたの歯の治療が終わるまでは・・・キスは禁止ですよ」

!!!!!!!!!!!

二人はびっくりして歯科医の瞳を見つめる

「キスするとね・・虫歯はうつるんですよ・・虫歯菌がね・・相手にうつるの」

ハンギョンはドキンとして思わずヒチョルの顔を見つめる

「お前が先に虫歯になったんだなぁ!!!!!お前が俺にうつしたんだ」

ヒチョルは苦々しい顔をしてハンギョンの顔を睨み付けた


「ほらほらそんな顔しないの・・そんな顔したらそういう顔になっちゃいますよ」

老歯科医の言葉をきいてヒチョルはリョウクの言葉を思い出し

「そういえば・・・先生はキムリョウクをご存じですか?」

リョウクという名前を聞いて老歯科医は懐かしそうにほほ笑んだ


「リョウクが・・今の先生の言葉を俺に言ったんですよ」

「リョウクは・・・小さいときから我慢強い子でね・・・

どんなに痛くても眉間にしわを寄せて泣かずに我慢してたんです

だから・・・そんな顔になっちゃうから我慢はおよしなさいって

よく私が言い聞かせてました」

「今はバリバリ駐車違反車に違反切符切ってますよ」

ヒチョルはそういうと歯科医にほほ笑む

「ほっほっほっほ・・・そうですかリョウクが警察官になって仕事してるんですね

私も歳をとるわけですな」



歯科医院を後にしてヒチョルはハンギョンに文句を言った

「お前・・・なんで虫歯になって俺にうつしたんだよ」

ハンギョンはしばらく考え込んでから答える

「禁煙中だから・・・」

「禁煙がなんで関係すんだよ」

「タバコ吸えないでしょ・・口が寂しいから・・チュッぱちゃぷす舐めてました」

「はあ?」

「飴の舐めすぎですかね?」

ハンギョンはそういうと真面目な顔をしてヒチョルを見つめる

「ヒチョルと生涯を共にすると神に誓いました

なので長生きするためにタバコを止めようと思ったんです」

ハンギョンの言葉にヒチョルの瞳は潤んできた

「バカ・・・お前バカだよ」

「飴はもう食うな・・・・」

ハンギョンはヒチョルを見つめて言葉の続きを待っている

「口が寂しくなったら・・・俺がキスしてやるから」

そういうと恥ずかしそうに頬を赤く染めるヒチョル・・・

あまりのかわいらしさにハンギョンは我慢できなくなり

周囲を見回してすばやくヒチョルのくちびるに自分のくちびるを重ねた

「虫歯うつるだろう!!!!!」

ヒチョルは驚いてハンギョンから離れようとするが

ハンギョンは強い力でヒチョルを抱きしめた

「ディープが禁止なんですね・・フレンチキスなら何度でも大丈夫」

「ば・・か・・・」

「ヒチョル・・早く治してくださいね濃厚なキスができませんから」

「ば・・か・・・」

ヒチョルはそう言うとハンギョンの胸に強く抱きついた



城東警察の刑事のヒチョルは虫歯が完治するまでの間

検挙率がナンバーワンになっていた

ここでまた新たな「伝説」を本人の知らない間に作り上げてしまったのだった





おしまい




すみません・・・こんな終わり方になりました・・・


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