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[Eternal] 孤高の都市 4


「理事長からも聞いていたと思いますが

新しい先生を紹介します」

着ているスーツは高級ブランドなのに

あまり気品を感じさせない中年の校長が

ヒチョルを先生たちに紹介をした


ヒチョルはチャンミンの忠告を受け入れて

あまり目立たないように伊達メガネをかけ

長めの髪は後ろでまとめ

地味目のスーツを着て職員室に現れた


地味なスタイルをしていても

もともとの美貌から

男装をしている美女にも見えてしまう


ヒチョルが職員室で教員たちに挨拶をすると

ジロジロと不躾な視線がヒチョルを襲った


男子校のせいか教員もすべて男性ばかりなので

いくら隠してもヒチョルの美しさが目立ってしまう・・・


なんとか笑顔を作り

「よろしくお願いします」と頭を下げると

職員の朝の打合せは終了し

ヒチョルは社会科準備室に案内された


神経質そうな教頭は準備室の前まで連れていくと

そそくさと職員室に戻っていく

ひとりドアの前で取り残されたヒチョルは

ドアをノックしてそっと部屋の中をのぞいた


「だれ?」

部屋の奥から声がしてヒチョルはビクッと肩をすくめる

「今日からお世話になる歴史担当のヒチョルです」

「ああ・・・びくびくしないでいいよ・・

俺は政治経済担当のエリックだ」

部屋の中には瞳の大きなハンサムな男性が一人コーヒーを飲んでいた

ヒチョルを見ると人懐っこい笑顔でほほ笑んで椅子に座るように進める

「朝のコーヒータイムを邪魔されたくなくて

朝の打合せに職員室にはいかないんだ・・・ヒチョル君コーヒーどう?」

ヒチョルはエリックと名乗った男性をじっと見つめ


「エリックさんは・・・」と言って黙っていると

「ん? 俺? 見えてんだろう? 一族だよ」

そういってヒチョルにウィンクをしてコーヒーを勧めた


「よかった・・・」

ほっとしたヒチョルは勧められた椅子に座ってコーヒーを受け取る

ハンギョンの一族は

お互いに仲間だとわかるオーラを感じることができる


ヒチョルは一族にあまり会う機会がなかったので

エリックから出ている仲間オーラを確信できずにいた

エリックから名乗ってくれたのでホッとする


「この学校の職員のうち一族は5人しかいないよ・・あとは人間。

本当はもう少しいたんだけどこの非常時に理事長と一緒に

全世界に散らばっていった」


「エリックさんは・・村に行ったことありますか?」

「ああ数回だけどな・・・伴侶を連れて行った」

伴侶と言うときに少し恥ずかしそうに下をむく

ヒチョルは思わず微笑んだ

「俺は一度だけです・・・ハンギョンの相手として認めてもらうために」

「俺たちの心のよりどころだったから・・・無くなってしまうなんて

結構ダメージ受けたよ・・まあ一族同士助け合おうな」

「1年生を教えるって言われました・・

初めてなのでいろいろ教えてください」


ヒチョルの1年生という言葉を聞いて

エリックは顔を少し曇らせたがすぐに笑顔になって

「いろいろあるけど・・まあ頑張って・・・

生徒だけじゃなくて教員も結構いろんなのいるから」

そういうと自分の横の山積み状態の机を指さし

「ここヒチョルの机・・乗ってるものは前任者が置いていった

捨ててもいいし利用してもいいし・・ヒチョルに任せるから」と

言い残して授業に行ってしまった



一人残されたヒチョルは

机の整理をしながら午後からの授業にむけてぼんやりと考えていた


夕べ飛び降りたソンミンには記憶の操作をした

彼は飛び降りた記憶はなくなっているハズ・・・・

テヤンは自分の説明をそのまま信じているから良しとして・・

2人とも1年生って言ってたな・・・

エリックの表情も思い出して

1年生に何かあるのかと少し不安になるが

ポケットに忍ばせている懐中時計を握りしめ

「大丈夫・・・ハンギョン・・一人で頑張れるから

次に会ったときは沢山褒めてね・・・」

そうつぶやくと机の片づけを黙々と始めるのだった



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