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[Eternal] 孤高の都市 7


ヒチョルは学校に残ったエリックを初めとする一族にフォローされながら

教師として何とかさまになってきていた

気が付くと吐く息は白くなり

外は雪景色で純白の世界が広がっている

古い歳から新しい歳へバトンタッチされようとする季節

世間はクリスマスの飾りつけで街中が華やかになっている

街から隔離されたような

この全寮制の学校でもクリスマス会など予定されていて

生徒たちは2学期の成績を気にしながらも

クリスマス会の準備で活気づいていた


「うわぁ・・・外は真っ白だ・・・」

校舎の廊下から外の景色を眺めていたヒチョルの背中に

誰かが抱き着いてきた

「ヒチョル先生~」

「うわっテヤン!!!!お前重いっ!!!!」

「先生すごい~背中に目でも付いてんですか?」

ソンミンが驚いてヒチョルに言った

「俺にこんな不躾な行動取れるのはテヤンしかいないぞ」

ヒチョルがソンミンにほほ笑みながら

背中にへばり付いているテヤンを引きはがそうともがくが

テヤンはぎゅっと抱き着いたまま離れようとしない



(なんか懐かしい気分になるな・・ヒチョル先生にハグされると)

テヤンはヒチョルの香りに包まれると不思議と心が安らぐ

「ヒチョル先生~

僕たちクリスマスケーキを作ろうと思うんですけど

食堂の隅を貸してもらえますか?」

ソンミンがテヤンをヒチョルの背中から剥がしながら

可愛い笑顔でお願いしてくる

「お前たちが作るの? 凄いね~食堂使えるように頼んであげるよ」


「ほんと? 許可おりた~みんなに知らせてこよう!!!!」

ヒチョルの言葉にテヤンは大喜びで

ソンミンの手をとって教室に向かって走って行った


ヒチョルが着任した早朝

誰もいない校舎の屋上から飛び降りたソンミンは

ヒチョルに助けられた。その時記憶の操作をされたために

飛び降りたことも助けられたこともすべて忘れている


テヤンと元気そうに過ごしている姿をみてヒチョルは小さくほほ笑む



「相変わらず、あの子たちはお前にべったりだな」

授業を終えて準備室に戻る途中のエリックが、笑いながら声をかけてきた

「人間って・・・生まれ変わるって言うけど

エリックは生まれ変わった人間を知ってる? 見分ける事できる?」

ヒチョルの突然の問いかけに

エリックは片眉をくいっあげて真面目な顔をして

「ああ・・・本当に愛し合った魂だったら分かるよ」と言い切った


「テヤンは・・・俺の友達と同じ魂を感じるんだ・・・

テヤンも何故か俺に懐かしさを感じるって言うんだよ・・・」

「ヒチョルが感じるなら多分そうだね・・・」

ヒチョルは黙ってエリックを見つめる

「ヘソンもそうだった・・・俺はヘソンが生まれ変わるのを待っていた・・」

エリックは小さな声でつぶやいた


え?

ヒチョルは驚いて大きな瞳を見開く

エリックは頬をほんのりと染めて恥ずかしそうに頭をかいた


くすっ

その恥ずかしそうな姿にヒチョルは好感をもった

そして2人の馴れ初めを知りたいと思った

「今日はかなり冷え込むから・・・準備室でコーヒーでも飲みながら

話しましょう!!!!」

ヒチョルはそういうとエリックにほほ笑みながら

「俺・・コーヒー入れますね~」と先に走って準備室に入っていく


廊下に残されたエリックは

「また余計な話をしたって・・・ヘソンに怒られるな」と

困ったような表情をしながらも少し嬉しそうに笑う


「みんな・・・クリスマスまでには戻ってくるのかな

ハンギョン・・・ヒチョルは健気に頑張ってるぞ

やきもち焼くなよ・・・」

エリックは何もない空間に向かってそう言うと

ウィンクをひとつして準備室に入っていく


何もなかった空間が歪んで蝙蝠が1羽現れると

壁をすり抜けて空に羽ばたいていった・・・・
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