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2013.11.23 悪い男 2
[나쁜 남자 悪い男] 2


招待状に記載されている式場は教会に隣接した建物だった

「ふーん・・中国でもセレブは西洋式が流行ってんだな~」

ヒチョルは受付をすますと控室に入っていく

今日の挙式は芸能記者やテレビ中継も入っていて

ハンギョンの中国での成功を嫌というほど感じることができた


ハンギョンが中国に帰ってからもう10年以上になる

その間自分の兵役期間もあり

たまに電話では声を聴くが最後に会ってから5年の月日が流れていた

もう恋人というよりは親友と言った方がいい関係なのかもしれない

でもまだ別れてないから・・・とヒチョルはずっとハンギョンを思って

恋人も作らずに現在に至ってしまっていた



あいつは・・俺を親友というカテゴリーに降格して嫁さんを貰うんだな・・・


招待状には挙式にも参列してほしいというハンギョンの直筆のメモが入っていたので

ヒチョルはのろのろとチャペルに向かって歩き出す


「失礼します・・キミチョルさん・・今日は親友のために中国までいらしたんですね」

中国のテレビ局のキャスターから突然声をかけられた

この頃のヒチョルはある程度の中国語を話すことが出来たので

にこやかな笑顔とともに中国語で質問に答えた


今日はテレビ局の取材がすごいとハンギョンから聞いていたので

タキシードや髪型にも気を使って10歳はサバ読める位に装っていた


その後何件か取材を受けたヒチョルは

中国での自分の人気はまだ衰えてない事を知り苦笑する


チャペルは中国でも1番の最高のステンドグラスを使って作られたとか

周囲はそんな話題で盛り上がっていた


新婦がわの席にいかにも財閥の会長や社長というような人々が連なっていた

ハンギョン側を見るとハンギョンの両親の姿も見られた

ハンギョンの母親がヒチョルの姿を見て驚いた顔をしたが

遠くから会釈をしてくれたのでヒチョルも会釈で返す



スーパージュニアで活動していた昔・・・

中国公演の時にハンギョンの母親とは数回会ったことがある

優しい控えめな人だったっけ・・・

いつも別れ際には「クンをよろしくね」と手を握ってくれた・・・


そんな事をぼんやりと思い浮かべる

「なんで・・・俺が・・・こんな所に座ってんだよ・・・」

急に理不尽さに怒りがふつふつと湧き上がってきた


恋人同士だった頃

いつか同性婚をしてカミングアウトをしよう・・そんな事を思っていた

お揃いのタキシードを着て世間を驚かせてやろう・・・

ハンギョンがどうしてもと言うならドレスを着てやってもいい・・・

そんな他愛もない話をしていた事があったっけ・・・・



本気の恋だった

正式な別れの話がないからという理由で

いまだにその恋を引きづっている自分

あいつはそんな俺を捨ててさっさと結婚するんだ


ヒチョルがそんな事をぼんやり考えていると

パイプオルガンの演奏が始まり讃美歌が流れ


扉が開いて新郎新婦が腕を組んで入場してきた


真っ白なタキシードのハンギョンはカッコよかった

年相応の大人の色気さえ感じるほどにカッコよく

隣のウエディングドレスの新婦をエスコートしながら歩いていた


まるで映画のワンシーンのような美男美女の行進


ヒチョルの胸が痛いほど詰めつけられる


俺・・・このまま悲しみで死んでしまうかもしれない

ジョンスやヨンウンやリョウクに一緒に来てもらえば良かった・・・


神父の前に着くと二人は最高の笑顔を周囲に見せた



俺のハンギョン・・・・


ヒチョルが悲しみで失神しそうな時にその事件は起きた
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