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2013.12.02 悪い男 7
[나쁜 남자 悪い男] 7


「ヒチョル・・・変わらないね君は・・さっきも言ったよね

俺はこの国に戻って10年過ぎたんだよ・・・いつまでも昔の俺じゃないんだ」


ヒチョルは背中越しにハンギョンの言葉を聞いて驚いて顔をあげた


「結婚話を白紙に戻したのはヒチョルのため・・いや俺たちのためだったけど

あんな回りくどいやり方しなくても済んだ事だよ」


ハンギョンはそういうと

背中にしがみついていたヒチョルを自分の胸に抱きしめる


「この国は母国ながら自分勝手な嫌な国だ・・・俺はこの5年間

いろんな事がありすぎて・・・その中で必死に戦ってきた・・・たとえば・・・」


ヒチョルはハンギョンの言葉を懐かしい腕の中で聞いている


「少し前のある女優とのスキャンダルだって完全にでっち上げだった

あの女優とは挨拶を一回しただけなのに・・・婚前旅行に行ったことにされた

それも俺によく似た背格好のダミーを用意して・・・一般人がスクープしたように

weibo使って俺と女優の姿を追いかけていたように作られていた・・・」


数年前にヒチョルの心を悲しませた結婚スキャンダルは完全に作られたものだった


「今回は誰が一番損したと思う? 俺はメンツはつぶれたけど損はしてない」

「損得勘定か????そんなの・・・・俺に聞かれても・・・」

ヒチョルがそう答えた時ハンギョンがまたニヤリと笑った


(俺の知らないハンギョンがここにいる・・・)

ヒチョルはハンギョンの邪悪な笑顔を黙って見つめていた


「ソン財閥の社長だよ・・あいつから俺に持ちかけた縁談を娘によってぶち壊された

それも中国全土に生放送されたんだ・・・メンツ丸つぶれに恥もかいたな」

そこまで言うとハンギョンはヒチョルの頬をやさしくなでる

ヒチョルの事が大切でたまらないという瞳でヒチョルを見つめる

先ほどの邪悪な表情は一瞬にして消え去り

今はヒチョルの知っているハンギョンがここにはいた


「俺は結婚話を白紙に戻しただけでなくソン社長から慰謝料ももらえる・・

それも膨大な金額を要求しても呑んでもらえるだろう

今マネージャーがその事で交渉しに行ってるんだ・・・・」


「俺としてはこれからも金銭面のバックについてもらいたいから

その件についてはそこそこで手を打つ予定なんだ」


「ハンギョン・・・お前って・・・」


「クククククク一石二鳥がこう上手くいくとはな・・・

二鳥どころか三鳥かもな」


ハンギョンはそういうとポケットからスマホを取り出して操作をする


「ほらヒチョル・・・見てごらん・・中継を見た人々の書き込みだよ

ほとんど俺への同情コメントばかりだ・・・高感度も同情票と共に上がるだろうな」



「お前・・・変わったな・・・」

ヒチョルが悲しそうな顔をしてぽつりとつぶやく


「そうだよ・・・ヒチョルが俺に一番になれって言ったじゃないか

この国で生き抜いてのし上るためには悪い奴になるしかないんだよ」


ハンギョンが中国に戻ると決めた夜

ヒチョルは中国で一番になって誰にも何も言われない地位を築いて

自分を迎えに来い・・・・そう言ったことを思い出した


「ハンギョン・・・どんなになってもお前は俺のハンギョンだ」


ヒチョルはそう言うとハンギョンの唇に自分の唇を重ねた


ハンギョンをここまで追い詰めたのは自分のせいだ・・・

ハンギョンが変わってしまったのは自分のせいだ・・・

ヒチョルはそう感じるとハンギョンへの思いがあふれ出そうになる



「ハンギョン・・・愛している・・お前がどんなヤツになっても

俺の気持ちは変わらない・・・地獄まで一緒に行ってやるから安心しろ」


「ヒチョル・・・」


ハンギョンの瞳から涙が一滴流れた

ヒチョルはそんなハンギョンを優しく包み込むように抱きしめる



恋人たちは5年ぶりにお互いの肌の温もりを確かめ合う時間を持つことができた

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