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2013.12.15 桃源郷 2
[桃源郷] 2


北京国際空港に着いてヒチョルはスマホの電源を入れた



ハンギョンと電話で話したのはいつだったか・・・

2か月は経っている気がする

確かにイトゥクの言うように何か月も音信なしの事も多いから

今回連絡とれなくてもいつもの事と思えばいつもの事なんだろうけど・・・

でもなんか変なんだ・・・この嫌な感覚は何なんだろう・・・


会えるかどうかも分からないのに

北京まで飛んできた自分に苦笑しながら

ヒチョルはハンギョンに電話をしようとスマホを手にした瞬間

着信を知らせるバイブでスマホが震えた


「ハンギョン!!!!!」

画面にはハンギョンの名前が表示された

ヒチョルが電話に出るとハンギョンではない男性の声がする

「キムヒチョルさんの電話ですよね」

中国語での話し声に思わずヒチョルは警戒をしながら

「お前だれだ・・・なんでハンギョンの電話使ってる」


「私はクンの友人のナカヤマです。クンに頼まれて電話しました」


ナカヤマ? もしかしたらハンギョンがよく言っていたクニオという日本人か?

「キムヒチョルさんクンが会いたがってます・・・北京まで来てもらえませんか?」


え?

ヒチョルはナカヤマの話に驚いて言葉が出なかった


「難しいでしょうが今すぐにでも北京に来てほしいのですけど」

「俺・・・今・・北京空港にいる・・・」

今度はナカヤマが驚いて息をのむ

「なんか分かんないけど・・仕事キャンセルして北京まで来たんだ」


「虫の知らせって・・・本当にあるんだ・・・」ナカヤマは思わず日本語で呟いたが

ヒチョルには意味は通じなかった


「丁度よかったです・・・今から空港まで迎えに行きます

30分で着くと思いますので待っててください」


電話を切った後

ずっと感じていたモヤモヤがどんどん自分の中で大きく膨らんでいくのを感じて

思わずその場でうずくまってしまった




ハンギョン・・・お前に何があったんだ・・・


ヒチョルは体がぶるぶると震えるのを感じて

自分で自分の体をぎゅっと強く抱きしめる


そうでもしないと意識をちゃんと持てないような気がして

自分の体を抱きしめながら迎えの車を待っていた
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