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[ジェラシーは突然に・・・] 中編 パールサファイア番外編


「ヒチョル~」

支配人のカンタの前で崩れるようにヒチョルが倒れた

ここ数日具合が悪そうだったので

ホスト達も何かと気にかけていた所だった


「ハンギョン兄さん~!!!!!」

リョウクがロッカールームで着替えていたハンギョンに知らせにはしる

「ヒチョル兄さんが倒れました」

リョウクの言葉にハンギョンはすぐに反応した

「あいつ・・・具合悪いなら医者に行けと行ったのに・・・」

ハンギョンはここ数日体調が悪そうなヒチョルに遠慮して

一緒のベットに寝ていなかった・・・そこまで悪化してるなんて・・・

ヒチョルの容態に気づかなかった自分に腹をたてて

ヒチョルが倒れたという支配人室に飛び込んでいく


ヒチョルは苦しそうに眉をひそめて

顔色も悪くぐったりとしている

「すぐに病院に連れて行きます・・支配人タクシー呼んでください」

ハンギョンは意識のないヒチョルを横抱きにして外に向かって歩き出した



ちくしょう

こんなになるまで気づかなかったなんて・・・

ヒチョル・・・

ハンギョンは下唇をかみしめて

ヒチョルを落とさないようにしっかり抱きなおす


「ハンギョン兄さん・・・ヒチョル兄さんの荷物もってきました

僕も一緒に行きます」

リョウクが大きな紙袋にヒチョルの私服をつめて持ってきた

「あとで連絡してくれよ」

カンタを筆頭にホスト達が店の前に集まって

心配そうにヒチョルを見つめる

具合悪いのに仕事の手を抜いてなかったヒチョル・・・

「本当に風邪だけなのかな・・・」

ギュヒョンがポツリとつぶやいた

その言葉にソンミンもうなずきながら

「ここ数日ふさぎ込んでたよね・・・」


ハンギョン達を乗せたタクシーが店の前から走り去っていく


「ほら・・・お前たち・・もう帰れ・・・

倒れるまで無理するなよ」

カンタが辛そうな顔をしてホスト達に向かって言った





「熱はないですね・・・

多分過労と風邪だと思われます」

ヒチョルを診察した医師が点滴の指示を出しながら

ハンギョンに説明をした

「とりあえず今日1日様子をみましょう・・・」


ヒチョルは瞳をあけてぼんやりとしている

看護師がヒチョルの腕に点滴を打って部屋から出ていくと

ハンギョンはヒチョルの開いている手を握りしめた

「ヒチョル・・・良かった・・・」



ハンギョンの握った手が熱い・・・

ヒチョルはぼんやりした頭でそう思った


俺は・・女じゃない・・・

ハンギョンは・・・ハンギョンは俺なんかいない方がいいんだ

俺と知り合わなかったら・・普通に女と結婚して

普通に家庭をもって・・・普通の幸せを手に入れられたのに・・・


ここ数日ヒチョルの頭の中を占めているのはこのことだった

店でハンギョンが女性客から抱き着かれ

その姿を見てから

自分の中でなんだかわからない感情がヒチョルを支配していた



毎日のように抱き合ってひとつのベットで眠っていたのに

たまたま風邪をひいて辛そうだとハンギョンの勝手な思い込みで

ここ数日ハンギョンは一人で床に布団を敷いて寝ていた


ヒチョルを支配していた感情はハンギョンのハグやキスひとつで

すぐにでも消えてしまうものだったのに

偶然が重なりヒチョルの中でどんどん大きくなっていく



そして自分でもどうしたら良いのかわからなくなり

体と精神のバランスがとれずにヒチョルは倒れてしまったのだ


ヒチョルは生まれて初めて自分の中に芽生えた嫉妬の感情を

どうしたらよいのかわからないでいたのだった
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