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今日は七夕ですね~

天気がいまいちですがみなさんの所では星が見えてますか?

書きかけの話がありますが七夕と言うことで

去年の七夕にあげたお話の番外編を今年はあげたいと思います

「七夕の再会」をまだ読んでない方は先にそちらを読んでからどうぞ


[会いたくて・・・・] 七夕の再会 番外編


「今日も雨が降っているな・・・」

テレビで今日の天気予報を見ると1日中雨との予報に

ヒチョルは小さくため息をついた

今日は七夕・・・願い事を書いた短冊をさげた笹に視線をおとすと

机の引き出しからノートを取り出して何かを書き始める


去年の七夕に「宇宙飛行士体験ツアー」に参加したヒチョルは

不慮の事故に会ってあやうく宇宙の藻屑となるところを

ある少年に助けられた・・・・

ハンギョンと名乗った同じ歳の少年と1時間以上宇宙を漂い

救助隊がくるまで2人は抱き合ったままいろんな話をした

無事に救助されて事なきを得たが

子供だった2人はお互いの連絡先を交換することなく

それっきりになってしまっていた


それから1年

ヒチョルはハンギョンに会いたくて短冊に願いをこめた

まだ子供だったヒチョルは再会までに長い時間がかかるとは予想もしてなかった


ハンギョンとの楽しかった時間を忘れないようにと

去年の七夕に日記を書いた

飽きっぽいヒチョルは日記を続ける事が出来ないでいたが

七夕の日だけ毎年書き続けようと決意して今日も書き始めたのだ


「ハンギョン・・・どこにいるんだろう・・・会いたいな・・・・

ハンギョンの飼っている犬はロンロンって言ってたな・・・どんな犬なんだろう」


ヒチョルの誕生日は七夕の数日後・・・今年は11歳になる

『ハンギョンは今何してますか・・・僕は11歳の誕生日を迎えます

ハンギョンの飼っているロンロンは元気ですか? 僕のうちのヒボムは元気です』

ノートにそう書き込むと写真を取り出して眺める・・・・

宇宙飛行士体験ツアーに参加した子供たちの集合写真だった

集合写真だからハンギョンの顔は小さく写っている

ヒチョルはハンギョンの顔を指でなぞると

「俺はここにいるよ・・・七夕の日に会おうって言ったじゃん

いつ迎えに来てくれるの? 大人になったら来てくれるの?」

そう寂しそうに呟いた


ヒチョルはそれから毎年七夕の日には短冊にハンギョンとの再会を願い

ノートに自分の近況とハンギョンへの想いを書き綴っていく

そんな事が数年続いた後

ヒチョルは待つことを諦めた


家族の反対を押し切って宇宙工学関係の大学に進学を決意する

「待ってばかりじゃだめだ・・・自分から動かないと・・・」

ヒチョルはそう決心した


大学時代にイトゥクと知り合い

ひょんなことから2人で資金を出し合ってヒボム便を立ち上げることになる

七夕の度に書き綴っていたノートもすっかり古ぼけてしまっていたが

なんとか書き続けて気づくと20年の月日が流れていた・・・・






「ヒチョル~願い事は何を書いたの?」

ハンギョンがベランダに小さな笹を飾りながら聞いてくる

「ん? 内緒」

「それって何?」

ハンギョンが不思議そうな顔をしてヒチョルの手元のノートを見つめる


去年の七夕の日

偶然にも宇宙ステーションで勤務していたハンギョンと再会した

あの宇宙飛行士体験ツアーから毎年願っていたことがやっと叶った

ヒチョルの想いと同じくらいにハンギョンも自分を想ってくれたことが分かって

あの日は涙が止まらなかった

再会してから2人はまたお互いを愛し始めていた

宇宙ステーション勤務から地上勤務へ異動となったハンギョンと

一緒に暮らすようになってヒチョルは今では充実した日々を過ごしている

「見たい? 俺の20年分の想いが書いてあるんだ」

ハンギョンはヒチョルの手から古ぼけたノートを受け取るとページをめくる

「・・・・」

そこには10歳から去年までの20年間のヒチョルのハンギョンへの想いが綴られていた


10歳のヒチョル・・・・

20歳のヒチョル・・・・・

30歳のヒチョル・・・・

その年ごとのヒチョルの近況や

ハンギョンへのメッセージがハンギョンの心に沁みこんでくる

ハンギョンの瞳から涙があふれてくる

ヒチョルは黙ってハンギョンを背中ごしに抱きしめた


「ヒチョル・・・ごめんな・・・見つけるまでに年数がかかりすぎた」

ハンギョンは背中にしがみ付いているヒチョルを自分の胸に抱きしめる

「でも会えた・・・そして俺を愛してくれている・・・それでいい・・・」

ヒチョルはそういうとハンギョンの胸に顔をうずめる・・・

「ヒチョル・・・愛しているよ・・・これからはずっと一緒だよ」

ハンギョンはヒチョルの髪をやさしくなでながら愛おしそうに囁いた

「ヒチョル・・・今夜はこのノートをもとに俺の知らないヒチョルを教えて」

ハンギョンの言葉にヒチョルはほほ笑えむ

「じゃあ~その時お前は何していたかを教えろよ」




七夕の度に願っていた思いが今年やっと叶った

時間がかかったけど今は最高に幸せだ


願いはいつか必ずかなう・・・


20年分の想いを込めて

恋人たちの時間は甘く過ぎていく・・・・








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