上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【告白~ヒチョルside~】


ヒチョルは週末の休みを利用して

故郷の江原道に帰省していた

公益勤務は区庁での仕事なので規則正しい勤務となり

今までとは違って、土日は休みとなる


あと少しで実家に着く・・・という頃

ヒチョルは急に車を停めて大きなため息をついた・・・





数日前・・・・

「ヒチョル・・・元気してた?」

大好きなハンギョンからの電話に

ヒチョルは胸の高鳴りを覚えながら出る

「うん・・・お前も元気そうだな・・」

それから2人は近況報告などを語り合う・・・・

「あ・・ヒチョル・・・そういえば・・・母さんに言ったから」

へ?

「俺達の事・・・ちゃんと言ったから・・・でも知ってた」

ハンギョンは恥ずかしそうに笑いながら母親に告白した事をヒチョルに言った

「南京で一緒にご飯食べた時に・・・・多分そうじゃないかと気付いたって・・」

「あーっあん時・・お前さ~テーブルの下で俺の手・・握ったじゃん」


ハンギョンの両親の前で、珍しくヒチョルは緊張してカチカチになっていた

それをほぐすためにハンギョンはヒチョルの手をこっそり握ったのだ・・・

ハンギョンに手を握られて驚いたけど嬉しくて・・・・ついラブラブモードに入ってしまったっけ


ヒチョルはあの時を思い出して急に恥ずかしくなった


「母さんは応援してくれてたよ・・・・ヒチョルの手を絶対に離すなって・・・」

控え目で大人しくいつもニコニコしているハンギョンの母親の顔を思い出して

ヒチョルは嬉しさと申し訳なさで胸が痛くなる


次は・・・・俺の番か・・・・・






ヒチョルは両親へのお土産を購入し

全てを理解している姉に連絡して、今日故郷に帰省する覚悟を決めた


車の中から姉に電話をする

「あんた~どこにいるの? 着くまでにまだかかるの?」

姉のヒジンは声をひそめて電話をしている・・・電話から賑やかな気配が伝わってきた

「姉ちゃん・・・誰かいるの?」

「ヒチョル・・・今日カミングアウトする予定・・・微妙になってきたわよ」

「・・・・・・・・・・・・・」

「父さんが叔母ちゃんに話しちゃって・・・ヒチョルの帰省がひろまっちゃったの」


ゲーッ

ヒチョルは思わず頭を抱えた・・・


江原道から少し離れた都会のソウルで大活躍中の「宇宙大スター」の帰省

たまにしか帰省しないから余計・・・・ヒチョルが帰省すると分かると

親戚一同が集まってお祭り騒ぎになる


そしてヒチョルは叔母から渡された100枚単位の色紙にサインをしまくるのだった


あー・・・・今日はダメか・・・



「ただいま戻りました」

「うわ~ヒチョル兄さんだ~!!!!」

従姉妹にあたるソニョンが体当たりで出迎えてくれた

げっ・・・・おめーまた太っただろう・・・・倒れそうになるのを必死にこらえるヒチョル・・・


奥から叔母やら叔父やら従姉妹たち

はたまた近所の人達までわらわらと湧いて出てきてヒチョルを歓迎する

ひきつった笑顔で皆に挨拶をしてヒチョルは母親を探した


台所から姉のヒジンが出てきて

「一大決心したのに・・残念ね~」と楽しそうに笑う

そんな姉を睨みながらヒチョルは台所で料理を作っている母親を呼んだ


「母さん・・・ただいま~♪」

「せっかく帰ってきたのに、相変わらず賑やかでごめんね」

ヒチョルの母親はハンギョンの母とは対照的に

よくしゃべり、よく笑うとても社交的な人だった


「これ・・・母さんへのお土産・・・パックは毒蛇成分だって・・・」

「これ~テレビで見たわ~ちょうど興味あったのよね~

相変わらずヒチョルは母さんの事よーく分かってるわね~♪」

ヒチョルの頭をなでると嬉しそうにお土産のパックをながめている

「ちょうどいいとこに立ってるわね~この料理運んでちょうだい」




親戚が集まっての宴も終焉をむかえ・・・サイン色紙もなんとか終わらせ

みんなそれぞれ帰って行った・・・・



ヒチョルはもうヘトヘトだった

もう・・・今日は・・・いいや・・・・


めんどくさい事は後回しにする・・・そんな悪い癖が出てきて

ヒチョルは一大決心した心が揺れ動くのを感じている


お風呂からあがって、ヒジンが出してくれたビールを飲んでいると


「ヒチョル・・・何かあって帰省したんじゃないの?」

勘の鋭い母親がヒチョルの顔をみつめながら聞いてきた


「う・・・うん・・・あったけど・・・もういい・・・今度にする」

「こらっ!!!!!!!」

「また悪い癖が出てる!!!!めんどくさい事は後回しにして・・・収拾付かなくなって

そして周囲に泣きつくんでしょ・・・成長もへったくれもないんだから」

バシバシと毒舌をはく母親を見ながら

(俺って・・・母さん似なんだな・・・姉ちゃんもそうだ・・・物静かな父さんには誰も似なかったな)

よしっ!!!!!

ヒチョルは深呼吸をすると・・・

「俺・・・結婚したい人いるんだ・・・」と母親に向かって告げる

たまたま母親と姉とヒチョルしかその場にはいなかった

え?

母親はヒチョルに似た大きな瞳を

思いっきり見開いてヒチョルを見つめる

「今すぐじゃないよ・・・俺の公益終わってからだし・・・」


母親は黙ったままヒチョルを見つめている

(ここで相手がハンギョンって言ったらヤバいかな・・・)


「あのね・・・母さんに孫を見せてあげる事できないんだけど・・」

「・・・・・・・」

「結婚したい人って・・・・ハンギョンなんだ・・・」

一大決心してきたはずなのに・・・段々と声が小さくなっていく・・・・

「母さん? 大丈夫?」

ハッとすると母親はヒチョルの顔を見てケラケラと大笑いした

「冗談でしょと言いたいけど・・・本気なのね~

やっと決心したんだ・・・それよりプロポーズされたのね」


「母さん・・・相手はハンギョンだって・・・驚かないの?」

「何言ってるのよ!!!!!!!!ハンギョン恋しさにうつ病になりかかったのは誰????」


あっ・・・・・

「あの時本当に心配したんだからね・・・まさかあなたが精神的な病気になるなんて

誰も思わなかったから・・・まあ自分でも想定外だったんでしょうけど」


「よくこんな子と結婚したいって思ってくれたわ・・・貴重な存在よ」

どんどんとけなされ始めてヒチョルの気分は複雑だった

ふてくされた顔をして母親を睨むヒチョル・・・・

そんな顔をされても慣れっこの母は

「問題はおばあちゃんね・・・男と結婚したいなんて聞いたら・・・・

心臓とまっちゃうわね・・・・しばらくは内緒にしとかないと・・」

「結婚式するの? だとしたら~ドレス♪

あなた美人さんだからドレス似合うわよ~また今から楽しみ♪」


反対するどころか式のドレスの心配まで始めた母親を見て

宇宙大スターの母親は・・・やはり宇宙規模の心の広さなんだ・・・・

絶対に勝てね~な・・・ヒチョルは自分の事は棚に上げて

式の妄想にとりつかれている母親の顔をまじまじと見つめていた・・・・
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://soubun485.blog119.fc2.com/tb.php/58-8c871435

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。