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【ボム事件その後 9】


「うっそ~!!!!!!!」

職員室で教師たちの驚愕の声が響き渡った

夏休み目前の校内模試の結果で

いつも200番辺りをウロウロしていたヒチョルが

2ケタ・・・100番以内に食い込んでいたからだった


「キム・ヒチョル・・・まさか・・不正・・・・」

年配の教師が不安そうに呟くと・・・


「いや・・・彼の出席番号だと席は教卓の前になるので

あやしい動きは全くなかったです・・・・山が当たったのかな」

試験監督もした体育教師が不思議そうに言う


「そう言えば~彼は最近授業中に寝てないわ・・・ちゃんと授業聞いてる」

チョーク投げの女王とあだ名のある女教師が言うと


「うん・・・本気で大学進学を意識したんだな・・いいことだ」

ヒチョルの担任は感無量という顔をしてお茶をすすった・・・・




夏休みに入り

ヒチョルはハンギョンと同じ予備校に通って四苦八苦の日々を過ごしていた

週に2回はヒチョルの家でハンギョンの補習を受ける事も習慣化となり

ヒチョルは大変ながら凄く充実している毎日だった

今日もハンギョンがヒチョルの苦手な数学を家庭教師さながらに教えてくれていた

リビングの隅で2人で勉強する姿も今ではすっかり慣例化されている・・・・

「俺・・・本当に高校で何やってたんだろう・・・無駄な時間ばっかりだったな」

問題を解きながらぶつぶつと後悔するヒチョル・・・・

ハンギョンはそんな姿を優しく微笑みながら見守る

思わず「ヒチョル・・・可愛い・・・」と呟くと

ヒチョルの大きな瞳でギロリと睨まれる

「俺・・・一生懸命お前と同じ大学に行くために勉強してるんだから

気が散る事いうなっ・・・・」

「ごめん・・・・」

「俺が可愛いのは事実だから・・・まあ仕方ないけどさ」

自分と同じ大学を目指して猛勉強をしているヒチョルが愛おしくてたまらない・・・

でも抱擁もキスも我慢している・・・・

今は・・・・ヒチョルの横にいられるだけでも幸せだと感じるハンギョンだった


夏休みはほとんど勉強に費やしたおかげで

二学期に入りヒチョルの学力は驚異的に伸びてきた

この頃になるとヒチョルの志望大学を鼻で笑う教師は誰もいなくなった


11月・・・・いよいよ大学修学能力試験の日がやってきた

韓国全土が受験一色に染まるこの日・・・ヒチョルも受験に挑んだ




世の中はクリスマス一色になっている・・・

しかし受験生にはクリスマスはない・・・二次試験はすぐに迫っている

でもハンギョンにはサプライズのプレゼントがあった

2人で予備校から帰る道筋・・・・イルミネーションの綺麗な通りを少し眺めた後

「ハンギョン・・・ありがとう・・・修能の結果が良かったのはハンギョンのおかげだよ」

ヒチョルからキスのお礼をされた・・・・・優しい厳粛なキスだった

「合格したら・・・2人で・・・2人りっきりで・・・旅行に行こうね」

頬を赤く染めたヒチョルはそのまま手を振りながら自宅に向かって走っていった

残されたハンギョンは・・・・

自分の唇に手をあててさっきのキスを思い出し・・・「ヒチョル・・・頑張ったな・・もうすぐだから」

そしてヒチョルの囁いた「2人っきりで旅行に行こうね」のフレーズが

ずっと頭の中でリフレインされ顔は緩みっぱなしだった・・・



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