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ハンチョルSF話

【時のはざまの中で 3】

研究所の入所式終了後・・・・

カフェテラスで食事をしているヒチョルの横でコーヒーを飲みながら、

美味しそうに食べているヒチョルを嬉しそうに眺めているハンギョンの姿があった

6年前と全く同じシュチュエーションにハンギョンは笑いがこみあげてくる


「お前・・・何笑ってんの?」ヒチョルが怪訝そうな顔をする・・・

「大学校の入学式の時と一緒だね・・・いつも僕がヒチョルにご飯食べさせてる・・・」

微笑むハンギョンの顔にヒチョルはドキンとして頬を赤らめたがすぐに真顔になって

「あん時は助かった・・・俺・・金なくて・・・お腹空いてたし・・・

お前が隣で良かった・・・・寮でも洋服から勉強道具までいろいろ用意してもらって・・・」

ハンギョンの瞳をまっすぐ見つめながら、感謝の気持ちをのべる

「ヒチョルがキム財閥のひとり息子だなんて知らなかったの僕ぐらいでしょ・・・

でも財閥の後継者の地位を投げ捨ててまで大学校に入りたかったんだ・・・勉強が好きだったんだ」

笑いながらハンギョンが言うと・・・ちょっとムッとしながらヒチョルは言いかえす

「お前だって・・・俺と一緒じゃん・・・勉強するしか能がなくて・・・研究者になるしか道がなくて」

ハンギョンはニコニコしながら聞いている

「俺・・・愛されてなかった子供だから・・・あの家から出たかったんだ・・・

家から出て自立するにはアカデミーに入るしかなかったんだ・・・」

財閥のひとり息子のヒチョルは早くに母親を亡くし、父親は仕事が忙しく顔を見る事もなく

後妻で入った若い継母もヒチョルに関心がなかった

広い屋敷でいつもひとりぼっちだった・・・さみしさを紛らわすために勉強をしていたようなものだった

アカデミー大学校に入学した事により父親の逆鱗にふれ・・・今では勘当されてしまいお金もない状態だった

ハンギョンも裕福ではない・・・両親が亡くなって働きながら勉強してきた

ちょっとした貯金があるだけで贅沢はできないが、ヒチョルの必要なものはそろえる事ぐらいは出来た

子供の頃に状況こそ違えど、愛されないでそだった二人は同じ心の傷を抱えていた

そしていつしかお互いに求めあうようになったのも自然の流れだったのだろう・・・・

「でも・・今は・・・お前がいるから・・・俺は・・・・」ヒチョルがハンギョンの顔を見つめて

「ハンギョン・・・ずっと・・・俺のそばにいて・・・」切なそうに訴える・・・

ハンギョンの胸がズキンと痛む・・・恋人同士になってもう4年・・・・

今ではヒチョルなしでは生きていけないのはハンギョンも同じになっている

「ヒチョル・・・」ハンギョンはヒチョルを自分に引き寄せると優しく口づけをした


ゴホン・・・

2人の頭上で咳払いがする

「お前ら~公共施設では慎んでもらいたいんですけど・・・」

同僚のカンインが苦笑いをしながら2人を見つめる・・・

その横で大学校で一緒に勉強したイトゥクも笑いながら2人を見ている

「おうっイトゥク・・・久しぶり~お前研究班違ったよね」ヒチョルが嬉しそうに話しかけた

「うん・・・俺は宇宙工学の方面だから・・・時間軸のヒチョル達とは別れちゃうけど」

今度お互いに職場に慣れたら飲み会でもしよう・・・と言ってイトゥクは去って行った・・・

「大学校では理論ばかりの勉強だったけど、研究所では実践もともなってくるぞ

体力つけとかないとな」カンインが笑いながらヒチョルに向かって

「ヒチョル・・もっと食え・・もっと食って俺ぐらいになれ」と言うと

「それは僕が許可しないっ」ハンギョンの即答にカンインとヒチョルは思わず笑って

つられてハンギョンも笑い、しばらく3人で笑いあっていた・・・

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